複数ウェイクワードを1つのモデルで

2026年9月 · Voicute

ほとんどのウェイクワードエンジンは「1モデル=1ワード」を前提にしています。しかしウェイクワードはコマンドとは違います。ウェイクワードとは、デバイスが「名前を呼ばれた」と応答するためのもの。そして名前は人それぞれ——だからこそ、実際の製品では複数必要になります。

製品に複数ウェイクワードが必要な理由

1モデル vs モデルの山

ワードごとに1モデルマルチワード1モデル
デプロイファイルN個のONNX1個のONNX
10ワード時のサイズ約1.28MB167KB
フレームごとの推論N回1回で全結果
ワード間の誤認識制約なし、混同しやすい共学習で自然に分離
ウェイクワード切替モデルファイル差し替え設定1行

ウェイクワードの切替は設定編集だけ

マルチワードモデルには model_info.json が付属し、各フレーズが1エントリになります:

{
  "model_type": "dscnn",
  "mel_time": 98,
  "multi_model": true,
  "models": [
    {"wake_word": "ネコちゃん",  "model_file": "nekochan.onnx",   "cons_frames": 2},
    {"wake_word": "おきろ",      "model_file": "okiro.onnx",      "cons_frames": 2}
  ]
}

デフォルトではリストされた全ワードを監視します。エントリを削除すればそのワードは無効に——再学習もファーム変更も不要です。これが「1モデル複数ワード」の実用的な価値です。ウェイクワードを変える自由が、工場ではなくあなたの手に残ります。

誤検知はどうする?

ワードが増えるほど誤検知の面も広がります。守りは2層です:

マルチウェイクワードが合うシーン

シーンウェイクワード例ワード数
スマートスピーカー / 家庭家族ごとの呼び方2〜4
複数SKU製品ライン型番ごとのブランドワード3〜6
玩具 / 教育ハードキャラ名 + ニックネーム3〜8
車載ブランドワード(2言語)2〜4
ロボット名前 + 名前の繰り返し2〜5

モデルの入手方法

Voicute でマルチキーワードプランを選び、ウェイクワードをカンマ区切りで入力します。プラットフォームが学習用音声を自動合成し、約15〜25分でONNXモデルを届けます。2〜10ワードを1モデルに。料金は語数ごとの段階制:3語 $85、5語 $99、8語 $125、10語 $149。支払いは1回、デプロイ台数は無制限です。

モデルは標準ONNX形式。オープンソースの onnx-wakeword ランタイム で、Android / Linux / Windows / Web / ESP32 上で完全オフライン動作します。「再生」「停止」など動作コマンドが必要な場合は マルチキーワードWake Word検出(英語) を参照してください。

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